演奏曲目
コンクールでの演奏曲目は下記の通りです。
第一次予選
- バラード第4番 ヘ短調 op.52
- 練習曲 ハ短調 op.10-12
- 練習曲 ホ短調 op.25-5
- 練習曲 嬰ト短調 op.25-6
第二次予選
- 夜想曲第13番 ハ短調 op.48-1
- スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
- 24の前奏曲op.28より、20~24番 op28-20,21,22,23,24
- ワルツ第1番 変ホ長調 op.18
- ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53
第三次予選
- マズルカ第33,34,35番 op.56-1,2,3
- ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
本選
- ポーランド民謡による幻想曲 イ長調 op13
- ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
コンクール概要
1989年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの覇者、アレクセイ・スルタノフが参加するということで多いに話題になった。スルタノフはチェルニー・ステファンスカをして「こんな凄い革命は聴いたことがない」と言わせ衝撃的な1次予選を終えると、2次予選の熱演では、華麗なる大円舞曲の終了後、プログラム中にもかかわらず拍手がおき、演奏終了後はアンコールコールにより騒ぎがおさまるのに15分ほどを要した。3次予選はアカデミックな解釈でソナタに望んだがあまり評判はよくなかった。しかし、本選のピアノ協奏曲は、ワルシャワの"ジチェ・ワルシャヴィ紙"が、「スルタノフが目ざましく華麗にコーダを弾き終えたとき、ピアニストとして自信をなくした人はひとりやふたりではなかったろう」と報じるほどの、コンクール史上に残る名演であった。
しかしながら、コンクールでは優勝者は出ず、結果としてはフランスのフィリップ・ジュジアーノとスルタノフが二位をわかちあうことになった。観衆は大ブーイング。スルタノフは10月20日の授賞式をボイコット(そのときのメッセージ)。大熱狂のコンクールは後味悪く終わった。
コンクールの録音
基本的に現在コンクールの録音CDを入手するのは困難なようです。
世間に存在する録音/録画としては下記のようなものです。
- コンクール後日本で放映されたショパンコンクール特集
- ポーランドで販売されたCD
- コンクール会場でオーダー出来たビデオ
- ポーランドで放映された、各種映像
- 2001年スバル社より980部限定発売されたショパンコンクールDVD31枚セット「ショパン国際ピアノ・コンクールの記録「ワルシャワの覇者」」(スルタノフの映像は、バラード4番、ワルツ1番、協奏曲2番のみ)
コンクールの映像は世の中には残されており、YouTubeでもいくつか確認が出来ます。音源ですが、Chopin Institionが、革命のエチュードを公開しています。
関連リンク
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